TOKYO VEG LIFEとは?
東京在住のヨギーニが、食生活をビーガンに変えていく過程の中で気づいたこと・思ったこと、発見したレシピ・レストランの情報などをシェアしていきます。
家ではお肉を食べない、からスタートし、家ではベジタリアン、ビーガンと徐々にシフトしていき、今のステータスは、週1~2回外食で魚や卵、乳製品を食べる程度です。日本でベジタリアン、ましてや卵・乳製品も食さないビーガンになるのは、いろいろと難しい!ですが、「〇〇が食べられない」とストレスに感じたり我慢するのではなく、”Plant-based”という新しい世界を楽しみながら体験しています。
最近は健康志向の高まりによって、野菜を使った料理本がたくさん出版されていますが、野菜多めであっても動物性食材が使われていないレシピは、少ないですよね。VeganやVegetarianで検索すれば、英語の洋食レシピはたくさん出てきますが、和食やアジア料理となると…
TOKYO VEG LIFEでは、日本人目線のベジタリアン・ビーガン料理のアイディアを英語・日本語で紹介していきます。クッキングサイトではないので、完璧なレシピ集にはならないと思いますが、普段のクッキングの中での「気づき」や「発見」になれれば嬉しいです。和食は、お肉やお魚が入っていて当然と思われている料理がほとんどですが、単純にお肉・お魚を抜いて作ってみたら、あれ?普通に美味しいじゃん、というものが実はたくさんあります。素材の味を大事にする、という和食の原点をベースに、アイディアをシェアしていければと思います。
私がビーガンになろうとしている理由
シンプルな答えとしては、「動物が好きで、自分では殺すことができないから」です。
ここからは長文の答えになるので、興味のない方は読み飛ばしてください(笑)
お肉大好き家族に生まれ、食べる、ということが文化の中核にある日本で育った私は、自分がベジタリアンになるなんて夢にも思いませんでしたし、「ベジタリアンです」という人に会えば、「かわいそうに!世界はこんなに美味しいもので溢れているのに…」と本気で思っていました。
そんな私の最初の小さな気づきは、数年前にインドに移り住んだ時に起こりました。インドでは、全てが素。オブラートに包まれた世界ではなく、時に直視することが厳しい現実が目の前にありました。よく覚えているのは、ひどい渋滞の中で前を走っていたトラック。荷台がケージになっていて、中には無数のニワトリが明らかに劣悪な輸送環境で、すし詰めにされていました。
東京に住んでいて、生きたニワトリを目にすることはほとんどありません。私の中で、「チキン」とは、スーパーで綺麗に陳列されたお肉でした。インドで見た光景は、ショッキングではありましたが、「インドだからしょうがない。日本では、あんなことはないはず」と自分に言い聞かせました。
インドに住んでいる間、スーパー等で販売されているお肉の鮮度が低い、お肉の種類が限られているという理由で、少しずつお肉を食べる量が減っていき、家ではお肉を調理しないようになりました。最初は、「食べられない」というストレスの反動で、バンコク等に旅行に行っては、焼き肉、お寿司を食べまくっていましたが、それも段々と、「食べたい」という衝動はあまりなくなり、焼き肉・お寿司はイベント感覚になっていきました。
インドから帰国してからは、食生活はほぼインド前に戻ったのですが、いろいろと思うところがあり滞在した、スリランカのアーユルヴェーダリゾートで転機が訪れました。3食ベジタリアンという食事をし、早朝のヨガクラスに参加するという生活を2週間送り帰国した後、そのデトックス効果を持続したいという思いから、家ではお肉を食べなくなり、毎朝のヨガを欠かさずにするようになりました。
ヨガが単なるストレッチ運動ではなく、生き方そのものになるまでそう長く時間はかかりませんでした。そして、ヨガがライフスタイルになってからは、ベジタリアン・ビーガンになる、ということは、ごく自然で、自分に合っていると感じるようになりました。
ビーガンになる!と決めてからは、後悔はないですし、むしろ、今までどこかで感じていた罪悪感や違和感なく、食べることを存分に楽しめるので、とても日々をエンジョイできています。お付き合いや、野菜だけのメニューがないといった外食の場面で、お魚をいただくことはありますが、それも工夫しながら少しずつ変えていけたらなと思っています。
菜食以外に食生活で気を付けていること
私の場合、ビーガンになろうと思った理由が健康のためではなかったので、お肉・お魚を食べないことによって、栄養が足りなくなるのではという不安がありました。そのため、お肉・お魚以外で食べているものについて、かなり真剣に考えるようになりました。
菜食生活になるまでは、「ビーガンって要はサラダしか食べられないでしょ?」と思っていましたが、実際には、”plant-based”の食材はお肉・お魚よりもずっとバラエティーに富んでいます。それらをバランスよく食べることが健康に繋がると思っているので、野菜であれば、緑、赤、オレンジ、黄色、白とカラフルに摂り、豆類、発酵食品、ねばねば食品、海藻、きのこ、ナッツ、シード(種)をそれぞれ毎日の食事に取り入れることを心がけています。いろいろと食べるのは大変そう、と思われがちですが、ランチかディナーのどちらかを和食にすれば、わりと簡単にクリアできてしまいます。例えば、納豆は豆、発酵食品、ねばねば食品の3役をこなしてくれますし、基本的に和食の食材は一つ何役というものが多い気がします。
その他気を付けていることは、糖質を摂りすぎないことです。以前は、お菓子、フルーツ、パン、ごはん、ソイラテ、ビールと、糖質だとあまり意識せずに、どんどん食べたり飲んだりしていました。今は、体に必要な量を意識しながら、依存体質にならないように気を付けています。
以前は、太りたくない、もう少し痩せたいという思いから、カロリーを気にしていましたが、今はカロリーについては考えていません。脂質は、カロリー自体は高いと思いますが、量ではなく質を重視し、良質なオイルを、それぞれのオイルに適した調理法で摂るようにしています。
あとは、化学調味料がたくさん含まれた加工食品も、なるべく食べないようにしています。