簡単にささっと、しかも失敗なしで作れるいか風塩麴炒めです。
炒め物の難しいところは、全ての食材に均一に火を通すこと。煮込み料理や揚げ物と違い、直火、かつ短い時間で食材に火を通すのは至難の業です。特ににんじんやレンコンなどの根菜やブロッコリーなどの固い野菜は、所々焦げているのに、中までしっかり火が通っていない、ということもあるかと思います。
中華の炒め物は、炒める前にまず、「油通し」という方法で食材を油にくぐらせ、火を通してから炒めますが、炒め物を作るのに、わざわざ揚げ物までするとなるとハードルが高いですよね。そこでおすすめなのが、電子レンジを使った方法です。
方法は簡単で、固い野菜を炒める前に、少々の塩と油で少し固さが残るくらいまで電子レンジで加熱するだけです。こうすることで、適度な塩の下味がつき、また、炒め終わった時に火が完全に通り、ちょうどよい固さになります。油をたくさん使う必要もないですし、ヘルシーで炒める時間も短縮できます!
今日の炒め物は、おからこんにゃくを使って、いか風塩麴炒めにします。おからこんにゃくがない場合は、水切りした豆腐や厚揚げ豆腐でもOK!
おからこんにゃくは、こんにゃくの弾力がありつつ、おからが加わることで、繊維っぽい食感があります。
食感は、お肉というよりは、いかに一番近いかなあ、と思っています。
中に味が染み込みやすいように、切込みを入れていきます。おからこんにゃくは、こんにゃく特有の生臭さが若干ありますので、気になる場合は、下茹でし、少々の醤油と酒で下味をつけておいてもいいかもしれません。
弱火で油を熱したら、しょうがを加え、いい匂いがしてきたら、おからこんにゃくを加えます。表面がこんがりするまで焼きます。
事前に電子レンジで加熱しておいた野菜を入れます。
塩麴とこしょうで味付けをし、よく混ぜ合わせます。塩麴で炒めることで、シンプルな味の中に深みとうまみが出るので、お肉を入れない野菜のみの炒め物は特におすすめです。
最後に、とろみをつけます。1カップのスープ(出汁、ベジブロスなど)に対して、でん粉(片栗粉など)大さじ1と同量の水を使用するとうまくできます。あまり汁っぽくしたくない時は、比率は変えずに、量を減らしていくといいと思います。
スープをまず加えます。
スープがひと煮立ちしたら、火を止め、でん粉を同量の水に溶かしたものを全体的に入れていきます。だまができないように、すぐによくかき混ぜます。火を止めないででん粉を投入すると、どんどん固まってしまい、均一にとろみがつかないので注意が必要です。
完成です!今回は、固い野菜しか使用しませんでしたが、水分を多く含む葉野菜やもやしなどを入れる場合は、電子レンジする野菜とは分け、一番最後に入れ炒め合わせることで、水っぽくなく、しゃきしゃきとした食感の炒め物ができます。